ASPトップ座談会

ASPトップ座談会

ASPトップ座談会イメージ
於:ネットマーケティング社

国内ASPを代表する企業のトップや事業責任者の方にお集まり頂きアフィリエイト広告市場の潮流や、アフィリエイトエージェントが果たすべき役割について話し合う本企画。第2回目となる今回は、「各社の最近の事業トピックス、今後の戦略方向性」と、「アフィリエイトエージェントへの期待」を伺いました。
■開催日:2014年6月9日(於:株式会社ネットマーケティング)
■参加企業/参加者(社名五十音順)
株式会社アドウェイズ/代表取締役社長CEO 岡村 陽久氏
株式会社インタースペース/代表取締役社長 河端 伸一郎氏
バリューコマース株式会社/代表取締役社長 香川 仁氏
株式会社ファンコミュニケーションズ/執行役員 吉永 敬氏
株式会社フォーイット/代表取締役 田中伸明氏
リンクシェア・ジャパン株式会社/代表取締役社長 濱野 斗百礼氏
株式会社ネットマーケティング(主催)/代表取締役 宮本 邦久
                    取締役  松本 英樹
※第1回座談会(2011年10月31日開催)記事:http://www.net-marketing.co.jp/asp-leader/

テーマ1.各社の最近の事業トピックス、今後の戦略方向性について
前回の座談会にお集まり頂いた2011年秋から2年半となりました。この間、景気回復も大きく回復し、デジタル広告技術の進展など、アフィリエイト広告を取巻く環境は大きく変わったことは言うまでもありません。そこで各社の最近のアフィリエイト広告事業に関する動きや今後の戦略方向性についてお伺いしたいと思います。

株式会社アドウェイズ/岡村氏
株式会社アドウェイズ/岡村氏

アフィリエイトサービスについては、PC、スマートフォン、あらゆるデバイスに対応しています。この2年半、特にスマートフォン事業を強化し、業態の幅を拡げることに挑戦しました。現在は、アフィリエイト専門事業者からインターネット広告の総合代理店へと成長を図っています。つまり、アフィリエイト広告からの成約1件の獲得単価「CPA」(Cost Per Action)だけではなく、アプリインストール課金型広告「CPI」(Cost Per Install)やリスティング広告などからの「CPC」(Click Per Cost)などあらゆる広告効果指標、あらゆるデバイスに着眼した総合提案を行っています。クライアントのニーズに応じては、ASP他社の商品も一緒に提案することもありますよ。
もう一点は、グローバルにおける事業拡大に注力しています。中国マーケットに進出してから10年。今では拠点をアメリカ、韓国、タイ、インドネシアなどアジアを中心に10カ国に立ち上げ、開発拠点も日本の他に中国、ベトナムに開設しています。また、現地法人の立ち上げだけでなく、提携や代理店契約を積極的に行い、ネットワークの拡大に努めました。主には日本企業の海外現地におけるプロモーションニーズを取り込んできましたが、今後は、特にスマートフォン広告事業を積極的に展開し、海外現地クライアントの開拓やメディア開拓を進めていく考えです。

株式会社インタースペース/河端氏
株式会社インタースペース/河端氏

2年前からの動きとして、大きく2つあるのですが1点目は、スマートフォン領域の展開です。新規クライアント開拓、メディア開拓の両面を強化した結果、WEB、アプリともに急速に売上拡大しています。また携帯端末の優勢がスマートフォンに切り替わったころからリアル店舗型アフィリエイトサービスを戦略商品の一つとして今まで以上に強化しています。携帯端末の販売台数により、成果件数に波はあるものの、今後も当社の強みの一つとして更なる成長を図る考えです。
2点目は海外事業の展開です。弊社では現在海外での営業拠点を中国、タイ、インドネシアに構えています。今後アジア各国でのECの成長とともにアフィリエイト普及が進むと考え、アクセストレードのサービス展開を強化しています。またスマートフォン領域においてはappstoreやGooglePlayなど世界共通プラットフォームが普及したことで、クライアントであるアプリ事業者が国をまたいだ事業展開を進めており、結果弊社においてもクロスボーダー取引が伸びつつあります。自社以外にも米国企業と業務・資本提携を行ったことで、クロスボーダー取引を更に加速、成長させる考えです。

バリューコマース株式会社/香川氏
バリューコマース株式会社/香川氏

これまで、Yahoo! JAPAN向けアフィリエイトプログラムの提供をはじめとして、ヤフーグループとのシナジーを大いに活用し、国内事業に集中し成長を図ってきました。最近では、ソフトバンクモバイル社と新サービスをリリースするなど、更なる効果が出始めています。その他のトピックスとして、韓国最大級のシェアを誇るソーシャルギフトサービスを提供しているkt mhows社と業務提携を行い、国内でソーシャルギフトサービスをリリースする予定です。

株式会社ファンコミュニケーションズ/吉永氏
株式会社ファンコミュニケーションズ/吉永氏

アフィリエイトサービス「A8.net」・「Moba8.net」、スマートフォン向けのアドネットワーク「nend」などを運営しています。「A8.net」のアフィリエイトサイト数は現在約166万サイト、この2年間で約50万サイト増、広告主数(累計)は現在約13,300社で、国内最大級規模のサービスに成長しました。
戦略の基本方針は「アフィリエイトサイト数の最大化」、「広告主の最大化」この2点です。アフィリエイターの育成を目的に、セミナーなどのリアルイベントを企画し、広告主や商材に関する情報提供やノウハウの共有など、アフィリエイターがモチベーションを維持してもらうための仕掛けを工夫しています。広告主の最大化という観点では、あらゆる業種・業態に対応できるプラットフォームを提供できている点に強みを持っています。

株式会社フォーイット/田中氏
株式会社フォーイット/田中氏

2010年4月にフルスピードから分離独立し創業しましたから、この2年半はフォーイットにとって、まさに駆け出しから急成長の時期です。
成長の核としているのはサーチ(検索)トラフィック技術です。これは “インフラ会社”としての強みを活かしていると言えます。グループ会社であるフリービットではインターネットにおけるインフラからソリューションまでを手掛けていますが、技術面・人材面・営業アセット面…グループ会社間の連携は重要な戦略としています。
今後の戦略方向性で大きなトピックスは海外事業展開です。まずはアジア市場に集中する考えです。参入戦略としては、アジア圏の大手通信キャリアとのグリップを築き、端末ベンダーまで巻き込むことです。可能な限りローカライズし、事業展開を図る方針です。
企業として急拡大していますが、事業領域をどんどん拡げるよりは選択と集中で「特化した領域で勝つ」という戦略です。

リンクシェア・ジャパン株式会社/濱野氏
リンクシェア・ジャパン株式会社/濱野氏

楽天グループのリソースをフルに活用し、“総合力”で勝負しています。楽天グループが展開する様々なメディアや決済システムを組合せた総合提案や、国内外でのM&Aまで、可能性を無限大に拡げています。
今後の戦略で要にするのは、グローバル展開です。アメリカ・イギリス・オーストラリア・ブラジルには既に進出しており、今はアジア圏への進出に動き出しています。自社が得意としているECとメーカー向けに、大手総合広告代理店とも協業し、海外での流通施策の提案に注力しています。顧客の売上拡大において、メディア戦略は効果的です。それゆえ現地メディアとのM&Aも視野に、スピーディに海外展開を図る考えです。