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投稿日：2023年8月29日 | 更新日：2024年04月22日
「MOSの試験って難しいの？」
「MOSの資格を取りたいけど、勉強法がわからない。」
資料作成やレポートの提出で欠かせない、WordやExcel。
その使い方をマスターすれば、業務効率が上がると考えている人は多いのではないでしょうか？
本記事では、MOSの難易度について解説します。
当記事の流れは以下のとおりです。
- MOSの概要
- 試験の難易度
- MOSの試験に向けた対策法
効率よく勉強して、簡単に資格を取得し、業務効率向上につなげましょう！
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そもそもMOSとは?
MOSとは、「Microsoft Office Specialist」の略で、マイクロソフト社が開発したオフィスソフトウェアの操作スキルを検査します。
国内だけでなく、海外でも幅広く認知されており、世界中でスキルを証明できる資格です。
合格すれば、Microsoft Office SpecialistもしくはMicrosoft Office Asscociateの認定証が渡されます。
IT関連に従事している人やオフィス製品を頻繁に使う人には、有名な資格です。
MOS資格を取得すれば生涯使えるスキルのため、転職にも有利になるメリットも。
MOSの試験科目・種類・難易度
MOSには5つの試験科目が存在し、以下のとおりです。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Access
- Outlook
Word（ワード）
まずWord（ワード）の試験範囲は、以下のとおりです。
| 文書の管理 | 文書内を移動する 文書の書式を設定する 文書を保存する、共有する 文書を検査する |
| 文字、段落、セクションの挿入と書式設定 | 文字列や段落を挿入する 文字列や段落の書式を設定する 文書にセクションを作成する、設定する |
| 表やリストの管理 | 表を作成する 表を変更する リストを作成する、変更する |
| 参考資料の作成と管理 | 参照のための要素を作成する、管理する 参照のための一覧を作成する、管理する |
| グラフィック要素の挿入と書式設定 | 図やテキストボックスを挿入する 図やテキストボックスを書式設定する グラフィック要素にテキストを追加する グラフィック要素を変更する |
| 文書の共同作業の管理 | コメントを追加する、管理する 変更履歴を管理する |
基本的に文章作成の基本操作に関して出題されます。
図の書式や文の挿入など、すぐに使える操作が中心です。
Excel（エクセル）
Excel（エクセル）の試験範囲は、以下のとおりです。
| ワークシートやブックの管理 | ブックにデータをインポートする ブック内を移動する ワークシートやブックの書式を設定する オプションと表示をカスタマイズする 共同作業と配付のためにブックを準備する |
| セルやセル範囲のデータの管理 | シートのデータを操作する セルやセル範囲の書式を設定する 名前付き範囲を定義する、参照する データを視覚的にまとめる |
| テーブルとテーブルのデータの管理 | テーブルを作成する、書式設定する テーブルを変更する テーブルのデータをフィルターする、並べ替える |
| 数式や関数を使用した演算の実行 | 参照を追加する データを計算する、加工する 文字列を変更する、書式設定する |
| グラフの管理 | グラフを作成する グラフを変更する グラフを書式設定する |
データの編集やグラフの作成時に、見やすくする方法や一部VBAなどが出題されます。
MOS試験では、データをまるごと編集する課題も出されるため、しっかり対策をしなければなりません。
PowerPoint（パワーポイント）
PowetPoint（パワーポイント）の試験範囲は、以下のとおりです。
| プレゼンテーションの管理 | スライド、配布資料、ノートのマスターを変更する プレゼンテーションのオプションや表示を変更する プレゼンテーションの印刷設定を行う スライドショーを設定する、実行する 共同作業用にプレゼンテーションを準備する |
| スライドの管理 | スライドを挿入する スライドを変更する スライドを並べ替える、グループ化する |
| テキスト、図形、画像の挿入と書式設定 | テキストを書式設定する リンクを挿入する 図を挿入する、書式設定する グラフィック要素を挿入する、書式設定する スライド上の図形を並べ替える、グループ化する |
| 表、グラフ、SmartArt、3Dモデル、メディアの挿入 | 表を挿入する、書式設定する グラフを挿入する、変更する SmartArt を挿入する、書式設定する 3Dモデルを挿入する、変更する メディアを挿入する、管理する |
| 画面切り替えやアニメーションの適用 | 画面切り替えを適用する、設定する スライドのコンテンツにアニメーションを設定する アニメーションと画面切り替えのタイミングを設定する |
スライドの作り方やスライドの編集などが問われます。
業務で一般的に使われるものから、利便性が高いがあまり認知されていないものまで、幅広い範囲を対策しなければ合格できません。
Access（アクセス）
Access（アクセス）の試験範囲は、以下のとおりです。
| データベースの作成と管理 | データベースを作成する、変更する リレーションシップとキーを管理する データベース内を移動する データベースを保護する、管理する データを印刷する、エクスポートする |
| テーブルの作成 | テーブルを作成する テーブルを管理する テーブル内のレコードを管理する フィールドを作成する、変更する |
| クエリの作成 | クエリを作成する クエリを変更する クエリ内で集計やグループ化を行う |
| フォームの作成 | フォームを作成する フォームにコントロールを設定する フォームを書式設定する |
| レポートの作成 | レポートを作成する レポートのコントロールを設定する レポートを書式設定する |
試験範囲としては、データの管理や編集がメインです。
この資格を取得する過程で、データの管理ができるようになり、業務の効率が向上します。
Outlook
Outlookの試験範囲は、以下のとおりです。
| Outlook環境の管理 | Outlookの設定をカスタマイズする メールの設定をカスタマイズする 検索操作を行う 情報を印刷する、保存する |
| メッセージの管理 | メッセージを作成する メッセージにコンテンツを挿入する メッセージを整理する、管理する |
| スケジュールの管理 | 予定表を作成する、管理する 予定、会議、イベントを作成する 予定、会議、イベントを整理する、管理する |
| 連絡先とタスクの管理 | 連絡先を作成する、管理する 連絡先グループを作成する、管理する タスクを作成する、管理する |
Outlookでのメッセージや予定の管理を円滑に行えるようにします。
MOS検定は2019年と2016年のバージョンならどっちを受験するべき？
MOSは年度によって分けられており、現在では年度により2つが存在します。
- MOS2019
- MOS2016
| バージョン | 2019 | 2016 |
| スペシャリスト | Word Excel PowerPoint Outlook | Word Excel PowerPoint Access Outlook |
| エキスパート | Word Excel Access | Word Excel |
| 出題方式 | マルチプロジェクト方式 | マルチプロジェクト方式 |
2つの違いは、以下の通りです。
- 2016年にしかAccessの試験のスペシャリストがない
- 2019年にしかAccessの試験のエキスパートがない
アソシエイト/スペシャリストとエキスパートの難易度
MOSの難易度は、以下の2つです。
- アソシエイト/スペシャリスト
- エキスパート
それぞれ詳しく見ていきましょう。
| レベル | アソシエイト/スペシャリスト（一般レベル） | エキスパート（上級レベル） |
| 内容 | 基本的な操作 普通業務に焦点置いた内容 実務者向け | 高度な操作 会社全体の業務効率に焦点を置いた内容 管理職やデータ管理に携わる方向け |
アソシエイト/スペシャリストは、一般レベルで、ソフトウェアの基本操作や見栄えのいいグラフや表の作成に重点を置いています。
一方で、エキスパートは上級レベルで、データの管理やフォーマットの調整、応用操作がメインです。
MOSの難易度は？
MOSの試験の難易度は、基本的にやさしいです。
難易度を客観的に見るために、合格点と合格率、他の資格との比較を見ていきましょう。
MOSの合格点と合格率
MOSの試験一般レベルと上級レベルともに合格点は、公式には公開されていません。
しかし全体の7割である700点が合格点といわれています。
試験の内容やレベルによって、難易度に若干の調整があるものの、7割以上を取れば合格といって問題ありません。
またMOSの合格率は、合格基準と同様に公開されていません。
大まかな目安ですが、一般レベルで約80％、上級レベルで約60％の確率で合格します。
上級レベルのほうが合格率は低いですが、それでも半分以上が合格可能です。
MOSの一般レベルと上級レベルの難易度を他の資格と偏差値で比較
MOS試験を他の資格と偏差値で比較すると、難易度は以下のとおりです。
| 資格 | 偏差値 |
| 一般レベル | 38 |
| ファイナンシャル・プランナー3級 | 37 |
| 自動車運転免許 | 35 |
| 資格 | 偏差値 |
| 上級レベル | 41 |
| 歯科衛生士 | 44 |
| ファイナンシャル・プランナー2級 | 48 |
比較的簡単な資格と近い難易度のため、客観的に見てもMOSは簡単といえるでしょう。
合格に必要な勉強時間
初心者でもMOSの資格を取得するには、50～70時間ほどの勉強時間が必要です。
試験の難易度が低いため、効率よく勉強すればさらに早く合格できます。
MOSの試験の難易度が比較的低い理由は？
MOSの試験の難易度が比較的やさしい理由は以下のとおりです。
- MOSの対策テキストが充実している
- Officeを日々使っている人が受験する
- YouTubeなどで無料で学習可能
MOSの対策テキストが充実している
1つ目にMOS試験のためのテキストが充実している点です。
MOS試験の合格率が高いため、受験者が気軽に受験でき人気の資格です。
そのため出版社は、受験者に購入してもらえるように、テキストに力を入れて販売をします。
Officeを日々使っている人が受験する
またMOS試験の受験者の多くは、日々マイクロソフトオフィスを使っています。
日々業務で使い慣れているソフトウェアのため、MOSの対策がしやすいのです。
試験で問われる内容には、今までに使ったことのある機能も多いため、難易度がさがります。
YouTubeなどで無料で学習可能
YouTubeなどでMOS試験を受験した人から直接解説を聞けます。
テキストベースで解説を理解する必要はなく、動画で視覚的に操作方法を学習可能です。
他にも試験のテクニックや詳しい対策法、受験者だからこそ伝えられる内容などがあるため、難易度が低くなります。
MOSの試験に向けて効率的な勉強法は？
MOSの試験に向けてオススメの勉強法は以下のとおりです。
- 独学
- 通信講座
それぞれのメリットやおすすめの勉強方法を見ていきましょう。
独学
MOSの試験の難易度は低いため、独学でも合格が狙えます。
独学でおすすめのテキストは以下の2つです。
- よくわかるマスターシリーズ（FOM出版）
- MOS対策テキスト（日経BP）
テキストは自分に合ったものを選びましょう。
初心者の方は、説明が丁寧でわかりやすいテキストがおすすめです。
一方で、ある程度使っている方は、模擬問題にすぐに取り組めるテキストを選びましょう。
また独学での勉強法は以下のとおりです。
- とにかく基本操作に慣れる
- 早い段階でテキストを1周する
- 早めに模擬試験に取り組み、自分の弱点を把握する
- 弱点を対策し、模擬問題を完璧にする
模擬試験が完璧に解答できれば、合格に近いといえるでしょう。
通信講座
テキストだけでは理解が難しいと思う方は通信講座を活用してみましょう。
パソコンでの受講もしくはスマートフォンで受講します。
通信講座は初心者でも理解ができるように、解説がわかりやすいです。
また万が一わからなくてもサポート体制が充実しているため、誰でも内容を理解できます。
おすすめの通信講座としてユーキャンを紹介します。
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当記事ではMOSの難易度について解説しました。
MOSはレベルやバージョンによって、若干難易度が違います。
そのため自分のスキルや合格に必要な要素を把握しながら、学習しましょう。
MOSの試験の合格率は高く、難易度は低いですが、しっかりと対策しなければなりません。
とくに初心者は、一つひとつ丁寧に解答をし、MOS試験に合格しましょう！
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