PR
投稿日:2024年2月2日 | 更新日:2024年02月02日
歯科助手には、未経験からでも転職できます。
求人では、正社員や派遣社員・パート・アルバイトなど様々な雇用形態があるため、事前に確認することがおすすめです。
しかし、下記のような疑問をもった人も多いでしょう。
「どんな仕事内容なのか」
「お給料はどのくらいなのか」
「どんな人が向いているのか」
そこで本記事では、歯科助手の仕事内容や向いている人の特徴について解説します。
歯科助手の仕事内容に興味がある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
そもそも歯科助手とは?
歯科助手とは、歯科医院において歯科医師や歯科衛生士のサポートをする仕事です。
受付や会計、治療器具の洗浄など多岐にわたり、歯科医院ではなくてはならない存在といえます。
歯科助手は資格が不要な職業でもあり、未経験の人でも転職可能です。
ただし、医療機関ならではの業務もあるため、専門知識が求められるケースもあります。
転職する前に、最低限の知識は身につけておくことがおすすめです。
歯科助手の仕事内容
歯科助手の仕事は、主に次の4つです。
・歯科医院の受付
・歯科医師や歯科衛生士のアシスタント
・治療器具の管理
・レセプト作成業務
歯科助手の仕事は受付や会計・歯科医師のアシスタントなど多岐にわたり、幅広い業務に対応する必要があります。
場合によっては高い専門知識が求められるケースがあるため、転職希望者は事前に身につけておくとよいでしょう。
仕事内容1.歯医者での受付や会計
歯科助手の仕事内容には、歯科医院の受付があり、来院した患者さんの保険証や診察券の確認や会計の対応を行います。
受付は患者さんと最初に接する場所なので、笑顔での対応や不安を和らげるようなコミュニケーションが求められるでしょう。
また、電話での対応や予約の管理など、複雑な業務に対応しなければなりません。
そのため、臨機応変に対応できる能力が必要です。
仕事内容2.医師や衛生士のアシスタント
歯科助手の仕事には、歯科医師や歯科衛生士のアシスタント業務があります。
例えば、器具の受け渡しやバキュームの使用などが挙げられます。
歯科助手は、歯科医師や歯科衛生士が治療に集中できるように、適切にサポートしなければなりません。
円滑に治療ができるように歯科医師と患者さんの双方の話を聞く必要があり、コミュニケーション能力も求められるでしょう。
仕事内容3.治療器具の管理
治療器具の管理も、歯科助手の重要な業務です。
歯科助手は治療器具の管理や洗浄も行いますが、医療器具を取り扱うので場合によっては高い専門知識が必要です。
歯科助手は資格が不要ですが、できることを増やしたい人は専門知識を身につけましょう。
仕事内容4.レセプト作成業務
歯科助手の仕事には、レセプト作成業務があります。
レセプトとは診療報酬明細書のことで、患者が負担する以外の医療費を保険会社や市町村に請求するための書類です。
レセプト業務は専門性の高い業務であり、ミスが発生した場合は請求が差し戻される可能性があります。
請求の差し戻しがあった場合、歯科医院の利益が入らないので注意しなければなりません。
歯科衛生士との仕事内容の違いは?
歯科助手は、国家資格をもった歯科衛生士とは違い、医療行為ができません。
具体的に以下のような行為が禁止されています。
・歯を削る
・麻酔注射
・エックス線撮影
・詰め物やかぶせ物を装着する
・セメントの除去
・噛み合わせを調整する
・フッ素を塗布する
・歯型を取る
上述した内容を行った場合、知らなかったとしても罰則を受ける可能性があります。
医療行為との境目がわからないケースでは、歯科医師の指示を受けましょう。
歯科助手の仕事内容に向いている人の特徴5選
歯科助手に向いている人の特徴は、次の5つです。
・コミュニケーションが得意な人
・先読みが得意な人
・マルチタスクが得意な人
・スキルアップしたい人
・整理整頓が得意な人
歯科助手は様々な能力が求められるので、興味がある人は1つずつ確認していきましょう。
コミュニケーションが得意な人
歯科助手に向いている人の大きな特徴は、コミュニケーションが得意な人です。
歯科助手は受付で患者さんと接するので、スムーズに治療に移れるように案内する必要があります。
場合によっては、治療に対して不安に感じている患者さんもいるため、少しでもリラックスできるように接することが求められるでしょう。
また、歯科医師や歯科衛生士のアシスタントでも、円滑にサポートしなければならず、コミュニケーション能力は必須といえます。
先読みが得意な人
先を読んで行動ができる人は、歯科助手として活躍しやすいでしょう。
歯科助手の中心となる業務に歯科医師のアシスタントがあり、先の物事を考えて補助することで、集中して治療ができます。
反対に指示を受けてから行動しては、時間のロスが生じスムーズに治療ができません。
歯科医師や歯科衛生士が治療に集中するためにも、先の物事を考えて行動することが求められます。
マルチタスクが得意な人
マルチタスクが得意な人は、歯科助手に向いているでしょう。
歯科助手の仕事は多岐にわたり、場合によっては複数の業務を同時に行う必要があります。
特に受付では、患者さんの対応や電話対応・予約の確認など複数の業務を同時にこなすケースもあり、臨機応変な対応が必要です。
歯科助手は、複数の業務を同時に対応できる人におすすめの仕事です。
スキルアップしたい人
歯科助手は、スキルアップしたい人にもおすすめです。
歯科助手の仕事は受付業務だけではなく、歯科医師や歯科衛生士のアシスタントや医療器具の管理など高い専門性が求められます。
また、歯科助手として身につけた知識やスキルはどの歯科医院でも使えるため、自身の都合により引っ越す場合でも就職しやすいでしょう。
勉強が好きな人やスキルアップしたい人は、ぜひ歯科助手に挑戦しましょう。
整理整頓が得意な人
歯科助手には、整理整頓ができる能力は必須といえます。
歯科助手は、医療器具を取り扱うことがあり、安全かつ衛生的に管理する必要があります。
また、患者さんのカルテやレセプトの管理もするので、万が一紛失があっては問題です。
そのため、歯科助手を希望している人は、整理整頓を心がけるようにしましょう。
歯科助手の仕事内容に向いていない人の特徴3選
歯科助手に向いていない人の特徴は、次の3つです。
・人と接することが苦手な人
・血を見るのが苦手な人
・注意散漫になりやすい人
歯科助手を目指す場合、上記については克服できるように努力しましょう。
人とかかわるのが苦手な人
歯科助手の場合、人と接することが苦手だと、仕事の場面で苦労する可能性が高いでしょう。
歯科助手は患者さんと接する機会が多く、安心して治療を受けてもらうには、適切にコミュニケーションをとる必要があります。
また、アシスタント業務でも歯科医師や歯科衛生士がスムーズに治療するためにも、コミュニケーションしなければなりません。
苦手意識がある人は、人と接することに慣れておくとよいでしょう。
血を見るのが苦手な人
歯科医院の治療では、注射をした際など血がでるケースも多く、血を見るのが苦手な人も難しいといえるでしょう。
特に外科処置になれば、注射をしたとき以上に血がでる可能性があります。
そのため、歯科助手は必然的に血を見ながら仕事しなければなりません。
どうしても克服できない場合は無理をせず、別の業界も検討しましょう。
注意散漫になりやすい人
歯科助手は医療器具を取り扱うため、注意散漫になりやすい人は気をつけなければなりません。
場合によっては人体に影響を及ぼす可能性があり、治療中は細心の注意を払う必要があります。
患者さんに安心して治療してもらうためにも、責任感をもって仕事に臨みましょう。
歯科助手の平均給与とは?
歯科助手の平均給与は、以下の通りです。
・正社員
平均年収329万円
・パート・アルバイト
時給1,094円
・派遣社員
時給1,444円
正社員の場合、329万円と日本の平均年収より低い傾向があります。
月給に換算すると27万円で、初任給は24万円とされています。
パート・アルバイトと派遣社員は、それぞれ時給が1,094円と1,444円です。
ただし、こちらは全国平均のため地域や勤務先によって変わります。
さらに、専門知識やスキルによって年収も変わるケースもあるので、上述した平均年収は参考程度に考えましょう。
歯科助手の勤務先
歯科助手はほとんどの場合、歯科医院で勤めます。
そのため、上述している通り、医院内で受付作業やアシスタント・医療器具の管理などが主な業務です。
また、訪問歯科で勤務するケースも増えています。
訪問歯科の場合、患者さんの多くが70歳以上の人であり、お年寄りの人と接するのが好きな人はやりがいを感じるでしょう。
訪問歯科の場合、車の免許が必要なケースがあるため、求人に応募する前に確認が必要です。
未経験から歯科助手になる方法
未経験から歯科助手を目指す場合、未経験者を採用している求人に応募しましょう。
なかには未経験者を採用している歯科医院があり、転職のチャンスがあります。
歯科助手の雇用形態には正社員や派遣社員・パート・バイトがあり、応募の前に確認しましょう。
また、未経験の人は、応募の前に関連する資格の取得がおすすめです。
歯科助手は資格が不問ですが、取得すれば転職時にアピールができるなどメリットがあります。
なお、仕事では専門知識が必要になるため、勉強は必須です。
歯科助手に関連する資格は、「ユーキャン」や「たのまな」などが講座を提供しているのでぜひ活用しましょう。
歯科助手の仕事内容に関連する資格
歯科助手を目指す人におすすめの資格は、次の3つです。
・歯科助手資格認定制度
・歯科アシスタント検定試験
・歯科医療事務管理士
歯科助手に資格は不要ですが、取得しておくと転職の際にアピールができます。
また、歯科助手には様々な知識が求められるため、現場ですぐに働くためには資格を通して体系的に学ぶことがおすすめです。
歯科助手資格認定制度
歯科助手資格認定制度とは、各都道府県の歯科医師会が主催している講習を修了した者を歯科助手として認定する制度です。
歯科助手の認定は、講習の目的によって3つの種別に分かれています。
・甲種
甲種歯科助手訓練基準による訓練を修了した者(420時間以上)
乙種第一歯科助手の資格を有し、3年以上の業務経験を有する者であって、補充研修訓練基準による訓練を修了した者
・乙種第一
主として診療室内の仕事に従事する者(52時間以上)
・乙種第二
主として事務的な仕事に従事する者(40時間)
講習の開催時期や定員については、都道府県ごとに異なります。
講習を受ける人は、事前に確認しましょう。
歯科アシスタント検定試験
歯科アシスタント検定試験は、全国医療技能検定協議会が主催している民間資格です。
資格を取得すれば、歯科医師のアシスタントや医療事務について一定の技能を保有していることを証明できます。
試験は1〜3級まであり、内容は以下の通りです。
3級 | 歯科医療の基本的な知識があり、簡単な診療方法を把握している。 |
2級 | 歯科医療に対して広い知識があり、診療方法の応用が身についている。 |
1級 | 歯科医療に対する認識が深く、診療体制について正確・迅速な対応ができる。 |
歯科アシスタント検定試験は、受験資格が不要なので誰でも受験できます。
歯科助手を希望している人は、ぜひ挑戦しましょう。
歯科医療事務管理士
歯科医療事務管理士は技能認定振興協会が主催しており、歯科医院で働く際に必要な医療事務の能力を証明できる資格です。
試験の内容は、次の通りです。
【学科・・・マークシート形式10問】
・法規(医療保険制度・公費負担医療制度等についての知識)
・保険請求事務(歯科診療報酬点数の算定・歯科診療報酬明細書の作成・医療用語等の知識)
・医学一般(生理機能・傷病等についての知識)
【実技・・・3問】
・レセプト点検問題(1問)
・レセプト作成(外来2問)
歯科医療事務管理士で身につけた知識は、保険請求審査代行機関や支払基金など歯科医院以外の職場でも活かすことができ、キャリアの選択肢を広げられるでしょう。
こちらも受験資格はないため、歯科助手を希望している人は挑戦しましょう。
歯科助手の仕事内容まとめ
歯科助手の仕事内容は、歯科医師や歯科衛生士をサポートすることで、受付や会計などの事務作業から医療機器の管理・アシスタントなど多岐にわたります。
業務内容によって専門的な知識が必要になり、仕事の幅を広げたい人はスキルアップが欠かせません。
特に未経験の人の場合、現場で戦力になれるように、資格を取得して専門知識を身につけることがおすすめです。
歯科助手は未経験の人でもチャンスがあるので、興味がある人はぜひ挑戦しましょう。