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投稿日:2024年6月13日 | 更新日:2024年06月13日

メディカルハーブに詳しくなりたいと考えている人は以下のような悩みをお持ちではないでしょうか。
- 種類がたくさんありすぎて分からない
 - 詳しくなりたいけどどの検定試験を受ければよいの?
 
そこで今回はメディカルハーブの種類や効能をはじめ、おすすめしたい認定試験などを解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
メディカルハーブ(Medical Herbs)とは

ここではメディカルハーブを詳しく知るために、以下について解説します。
- 概要
 - 特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会 (JAMHA)
 
メディカルハーブの概要
メディカルハーブとは、健康維持や精神などに有用な含有物をもつハーブを指します。
日本では古くから薬草が1つの治療方法として利用されてきました。
現在、人工的な薬ではなく自然の力を借りることで人間本来の治癒力を高めるという動きが高まりつつあります。
その1つの方法がメディカルハーブというわけです。
特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会 (JAMHA)
特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会 (JAMHA)は、1999年に設立されたメディカルハーブ広報センターを前身とする組織です。
2006年に特定非営利活動法人として日本メディカルハーブ協会 (JAPAN MEDICAL HERB ASSOCIATION)に名称変更し、メディカルハーブに関する情報提供や普及活動を行っています。
メディカルハーブの種類と効果

ここでは特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会 (JAMHA)が定めている「基本的な15種類のメディカルハーブ」の種類と効果について紹介します。
| 種類 | 特徴 | 効果 | 
| ウスベニアオイ(マローブルー) | ・丈夫で寒さにつよい ・初夏から夏に赤紫の花を咲かせる  | ・風邪による喉の晴れおよび痛み ・胃炎 ・膀胱炎 ・尿道炎 ※粘膜保護や神経を穏やかにする働きあり など  | 
| エキナセア | ・アメリカ原産の薬用植物であり同国のハーブ市場で高い人気を持つ ・北アメリカの先住民であるインディアンが古来から薬草として利用  | ・上気道感染症 ・免疫力低下 ・慢性カンジダ症 ・血清中のリンパ球増加 ・顆粒球移動促進 ・サイトカイン産生の促進 ・マウスでのインフルエンザAウイルス感染に対する予防効果 など  | 
| エルダーフラワー | ・欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれる ・成長すると3m以上となる場合もあり  | ・くしゃみ ・鼻水 ・涙目 など  | 
| ジャーマンカモミール | ・ヨーロッパ原産の植物 ・特にドイツで薬用にされることが多い ・ハーブティーの原料としても有名  | ・胃腸の痙攣 ・消化器系の炎症 ・消化不良 ・鼓腸 ・炎症性皮膚炎 ・神経皮膚炎 ・肛門-性器炎症(沐浴、洗浄) ・幼児の下痢 ・一般的な風邪症状 ・放射線照射や化学療法による粘膜の炎症 など  | 
| セントジョーンズワート | ・古代ギリシャ時代からヨーロッパの伝統医学に使用 ・ヨーロッパに自生 ・現在はアメリカなどでも野生化  | ・腎臓や肺の病気 ・不眠症 ・うつ病 ・傷の治癒 ・うつ病 ・更年期の症状 ・注意欠陥多動性障害(ADHD) ・身体症状症 ・強迫性障害 ・外傷、打撲、筋肉痛などのさまざまな皮膚症状 など  | 
| ダンディライオン(タンポポ) | ・戦後のコーヒー不足時代に代用コーヒーとして民間へ広まる ・日本では妊婦向けの「ノンカフェインヘルシーコーヒー」として米国西海岸から紹介  | ・強壮 ・健胃 ・緩下 ・利尿 ・催乳 ・強肝 ・解毒 など  | 
| ネトル | ・欧米の植物療法では欠かせないハーブの1つ ・セイヨウイラクサとも呼ばれる ・葉の表面には毒をもつ刺毛があり触れると皮膚炎を起こす  | ・アトピー性皮膚炎 ・花粉症 ・リウマチなどのアレルギー性疾患 ・痛風 ・前立腺肥大といった代謝性疾患の予防 など  | 
| ハイビスカス | ・赤や黄色などの原色鮮やかな花を咲かせる ・ハワイアン系/在来系/コーラル系の3系統があるが園芸品種としては全部で1万種近くに細分化される  | ・体内の活性酸素を除去 ・細胞へのダメージを軽減 ・血管の健康をサポート ・血圧の下降や上昇を抑える など  | 
| パッションフラワー | ・「自然の精神安定剤」と呼ばれる ・高さ10mまで成長するつる植物  | ・不安や睡眠障害 ・疼痛 ・更年期障害 ・注意欠陥多動性障害 など  | 
| ペパーミント | ・ヨーロッパ大陸原産 ・シソ化ハッカ属の多年草 ・スペアミントとウオーターミントの交雑種  | ・消化不良 ・腹部膨満感の緩和 ・消化管、胆嚢、胆管の痙攣 ・非潰瘍性消化不良または機能性消化不良 ・過敏性腸症候群 ・緊張性頭痛 ・口腔粘膜の炎症 ・大腸内視鏡検査時の結腸痙攣 ・筋肉痛 ・神経痛 ・人工肛門形成患者の便臭 など  | 
| マテ | ・南米原産 ・「飲むサラダ」と呼ばれるほどさまざまな栄養素を含む ・お茶やコーヒーとならび世界三大飲料の1つとされている  | ・消化促進作用 ・滋養作用 ・疲労回復作用 ・興奮作用 ・利尿作用 ・グリコーゲン分解作用 ・脂肪分解作用 など  | 
| マルベリー | ・日本では「桑(クワ)」と呼ばれる植物 ・蚕の餌として重要な植物であり1930年代までは日本全国で栽培  | ・糖尿病 ・高血糖 ・高コレステロール血症 ・肥満などの生活習慣病予防 など  | 
| ラズベリーリーフ | ・バラ科キイチゴ属のラズベリーの葉 ・ヨーロッパでは安産のハーブと呼ばれている  | ・産前産後ケア ・月経痛 ・月経不順 ・のどの痛み ・口内炎 ・軽い下痢 ・シミやそばかす など  | 
| リンデン | ・ヨーロッパ原産であり40m程度の樹高となる ・「1,000の用途がある」といわれるほど幅広い用途に利用可能  | ・発汗 ・利尿 ・鎮静  | 
| ローズヒップ | ・レモンの数倍以上といわれるビタミンCを含有し「ビタミンCの爆弾」と呼ばれる ・バラ科ロサ属に属する400以上の種や亜種などの果実の総称  | ・ビタミンCの補給および緩下 ・インフルエンザなどの予防 ・便秘  | 
メディカルハーバリストを目指すために取得したい認定資格試験

ここではメディカルハーブに関する認定資格試験などを紹介します。
- 【試験のみ】メディカルハーブ検定
 - 【試験のみ】ハーブ&ライフ検定
 - 【講座受講&試験】ハーバルセラピスト
 - 【講座受講&試験】日本のハーブセラピスト
 - 【講座受講&試験】シニアハーバルセラピスト
 - 【講座受講&試験】ハーバルプラクティショナー
 - 【講座受講&試験】ホリスティックハーバルプラクティショナー
 
【試験のみ】メディカルハーブ検定
メディカルハーブ検定は、セルフケアのための基本的なハーブの基礎および使い方に関する知識が問われます。
具体的には以下5つが検定試験対象です。
- ハーブの世界
 - 基本的な15種類のハーブのプロフィール
 - 基本的な15種類のハーブの機能と仕組み
 - 基本的な15種類のハーブのの使い方
 - 実際に健康づくりに役立てる癒しのレシピ
 
なお、メディカルハーブ検定に合格後に特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会の会員になると「メディカルハーブコーディネーター」の資格が認定されます。
メディカルハーブ検定の試験実施要項は次のとおりです。
| 名称 | メディカルハーブ検定 (第34回) | 
| 実施日 | 2024年3月3日(日)・4日(月) | 
| 実施時間 | 2023年3月3日(日)~ 3月4日(月)21:00までの任意の時間帯 ※メディカルハーブ検定の試験時間は70分間  | 
| 受験資格 | 特になし | 
| 出題範囲 | 『メディカルハーブ検定公式テキスト』改訂版(2015年10月27日発行)以降 | 
| 申込方法 | ・インターネット申込(クレジットカード、コンビニ支払い) ・払込取扱票(郵便局・ゆうちょ銀行専用)  | 
| 受験料 | 一般:6,600円(税込) 学生:4,620円(税込) ※学生割引の場合はインターネットからの申込必須  | 
| 受験形式 | オンライン選択方式(60問) | 
| 合否通知 | 検定実施約1ヶ月後に合否通知。 合格者には合格証を送付  | 
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【試験のみ】ハーブ&ライフ検定
ハーブ&ライフ検定は、手に入りやすいハーブやスパイス56種類の基本的な知識をはじめ、生活への活用方法や料理のレシピなどに関する知識が問われます。
具体的には次の6つを学びます。
- ハーブ・スパイスとはどんなものか
 - 料理での楽しみ方
 - ハーブティーの楽しみ方
 - 美容・健康・生活での役立て方
 - ハーブの育て方
 - 生活の向上に役立つ56種類のハーブのプロフィール
 
なお、ハーブ&ライフ検定に合格後に特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会の会員になると「ハーブ&ライフコーディネーター」の資格が認定される点が嬉しいポイントといえるでしょう。
ハーブ&ライフ検定の試験実施要項は次のとおりです。
| 名称 | ハーブ&ライフ検定 (第17回) | 
| 実施日 | 2024年3月3日(日)・4日(月) | 
| 実施時間 | 2023年3月3日(日)~ 3月4日(月)21:00までの任意の時間帯 ※ハーブ&ライフ検定の試験時間は60分間  | 
| 受験資格 | 特になし | 
| 出題範囲 | 『ハーブ&ライフ検定公式テキスト』すべての版が対象 | 
| 申込方法 | ・インターネット申込(クレジットカード、コンビニ支払い) ・払込取扱票(郵便局・ゆうちょ銀行専用)  | 
| 受験料 | 一般:6,600円(税込) 学生:4,620円(税込) ※学生割引の場合はインターネットからの申込必須  | 
| 受験形式 | オンライン選択方式(50問) | 
| 合否通知 | 検定実施約1ヶ月後に合否通知。 合格者には合格証を送付  | 
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【講座受講&試験】ハーバルセラピスト
ハーバルセラピストは、30種類のメディカルハーブと12種類の精油に関する知識が必要です。
自分自身や家族などの健康維持および増進はもちろん、ハーブショップやドラッグストアなどでメディカルハーブに関するアドバイスができるようになります。
なお、ハーバルセラピストになるためには以下の講座を受講した上で、試験に合格する必要があります。
- メディカルハーブの歴史と今後の展望
 - メディカルハーブの基礎知識 Ⅰ
 - メディカルハーブの基礎知識 Ⅱ
 - アロマテラピーの基礎知識
 - メディカルハーブと精油の安全性
 - メディカルハーブ製剤 Ⅰ
 - メディカルハーブ製剤 Ⅱ
 - 代謝を助けるメディカルハーブ
 - ライフスタイルの改善とQOLの向上
 - 生活習慣病の予防に役立つメディカルハーブ
 - 外敵から身体を守るメディカルハーブ
 - ストレス対策と心身症の予防に役立つメディカルハーブ
 - 女性のためのメディカルハーブ
 - 若さを保つメディカルハーブ
 - 五感の刺激とメディカルハーブ
 - キッチンファーマシー(わが家の台所薬局)
 - ハーバルライフのデザイン
 - 自然治癒力を高めるライフスタイル及び修了式
 
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【講座受講&試験】日本のハーブセラピスト
日本のハーブセラピストは、30種類の日本のメディカルハーブをはじめ、16種類の日本の有毒植物に関する知識が必要です。
古くから日本で利用されてきたハーブの特徴や効果、関連する法制度などへの深い理解が求められます。
本認定資格を獲得するためには、下記7単位の講座を受講する必要があります。
- 日本のメディカルハーブの歴史
 - くらしの中の日本のメディカルハーブ
 - 民族のハーブと地域のハーブ
 - 法制度と安全性
 - 日本のメディカルハーブの利用1
 - 日本のメディカルハーブの利用2
 - 民間療法と具体的な日本のメディカルハーブの利用
 
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【講座受講&試験】シニアハーバルセラピスト
シニアハーバルセラピストは、日常生活のさまざまなケースに応じた植物療法に関する知識が求められます。
シニアハーバルセラピストはハーバルセラピストの上位資格であり、ハーバルセラピストで学んだ30種類のメディカルハーブについて、成分や安全性などさらに深い知識を必要とします。
シニアハーバルセラピストになるためには以下講座を受講しましょう。
- 植物療法概論
 - 治癒系と老化制御
 - 安全性と薬物相互作用
 - 調製と植物製剤学
 - 消化器系の植物療法I
 - 消化器系の植物療法II
 - 循環器系の植物療法I
 - 循環器系の植物療法II
 - 呼吸器系の植物療法
 - 代謝性疾患の植物療法
 - 神経系の植物療法
 - 内分泌系の植物療法
 - 免疫系の植物療法
 - 植物美容法
 - 妊娠と出産、小児科領域の植物療法
 - 生活習慣病と高齢者の植物療法
 - ケーススタディ
 - 論文発表、修了式
 
【講座受講&試験】ハーバルプラクティショナー
ハーバルプラクティショナーは、40種類のメディカルハーブの成分や作用などを深く理解した「ハーブ化学の専門家」です。
認定資格を得るために必要な講座は次のとおりです。
- 化学の基礎I
 - 化学の基礎II
 - 序論・生合成
 - 糖類
 - 脂質
 - 芳香族化合物I
 - 芳香族化合物II
 - 芳香族化合物III
 - テルペノイド・ステロイドI
 - テルペノイド・ステロイドII
 - テルペノイド・ステロイドIII
 - アルカロイドI
 - アルカロイドII
 - アルカロイドIII、その他の物質
 - 機能性天然物質I
 - 機能性天然物質II
 - 機能性天然物質III
 - 論文発表、修了式
 
【講座受講&試験】ホリスティックハーバルプラクティショナー
ホリスティックハーバルプラクティショナーは、ハーブに関する知識はもちろん、基礎医学や代替医療の概要への理解が求められます。
それゆえに以下の講座を受講しなければなりません。
- 基礎医学領域 24単位
 - ホリスティック医学領域 16単位
 
セラピストや医療従事者におすすめです。
メディカルハーバリストを目指そう

今回はメディカルハーブの概要をはじめ、認定資格などを解説しました。
メディカルハーブは自然由来の薬草で人間が元来持っている自然治癒力向上などを狙ったものです。
しかし、正しく活用するためには深い知識が必要となります。
メディカルハーブに興味を持った人は、JAMHAの認定資格などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


