投稿日：2023年3月2日 | 更新日：2024年04月05日

この記事を監修した専門家

日商簿記検定1級　保有

ユメガシラ　さん

「簿記は何級から履歴書に書けるの？」

「履歴書における簿記資格の書き方について、注意すべきことはあるの？」

簿記の資格を取得済み、もしくは勉強中の人であれば、このような疑問を持つことがあるかもしれません。

履歴書の資格欄は、過去の努力や実績をアピールできる重要な部分です。それだけに、履歴書への書き方については、細心の注意を払う必要があるでしょう。

そこで本記事では、簿記資格の履歴書への書き方に焦点を当てて、その詳細を解説していきます。

併せて、簿記資格を活かせる職種や、資格取得を目指す際のおすすめの学習サービス・通信講座もご紹介します。

就職・転職活動中の人や、簿記資格の履歴書への書き方でお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。

簿記検定は何級から履歴書に書ける？

簿記検定は何級から履歴書に書けるのか、気になる人も多いかと思いますが、結論から言えば、特に明確な決まりはありません。

「初級だから恥ずかしい」といって何も書かないよりかは、記載した方がアピールに繋がります。

特に、「普通自動車免許」しか書ける資格がない場合には、級にかかわらず書くことをおすすめします。

なお、簿記検定には日商簿記検定・全経簿記検定・全商簿記検定の3種類がある点に注意が必要です。

それぞれの違いについては、以下の通りです。

※直近の日商簿記検定2級の合格率は、統一試験が20％前後、ネット試験が40％前後となっており、ネット試験の方が合格率が高い傾向があります。

資格の知名度としては日商簿記検定が圧倒的に高く、一般的には「簿記資格＝日商簿記」というイメージがあります。

資格の取得難易度についても、日商簿記検定がいちばん高いため、就職や転職でアピールしたいのであれば、日商簿記検定の取得を目指すのがいいでしょう。

履歴書における簿記資格の書き方の注意点は？

本章では、履歴書における簿記資格の書き方の注意点について解説します。

具体的には、以下の2つです。

書き方の注意点①：簿記資格の名称は明確に記載する

履歴書の資格欄に簿記を書く際は、簿記資格の種類がわかるよう、名称は明確に記載しましょう。

というのも、簿記検定試験には日商簿記検定・全経簿記検定・全商簿記検定の3種類があり、単に「簿記●級」と名称を記載するだけでは、どの検定試験に合格しているのか判断できないからです。

ただし、各検定試験の正式名称はどれも非常に長いため、履歴書では以下の名称で記載するのが一般的です。

なお、前述の通り、簿記資格の知名度としては日商簿記検定が圧倒的に高いため、これから簿記資格の取得を目指すのであれば、日商簿記検定の受験がおすすめです。

書き方の注意点②：資格取得日は合格証書の日付を記載する

履歴書の資格欄には取得日（年月）の記載が必要ですが、取得日は合格証書の日付を記載するようにしましょう。

履歴書の資格取得日は、その資格の所有を正式に認められた日を記載するのが原則です。試験日や合格日を書くわけではないため、注意しましょう。

基本的には、「合格証書の日付を記入する」と覚えておけば問題ありません。

簿記の資格を活かせる職種は？

本章では、簿記資格を活かせる職種をご紹介します。

具体的には、以下の4つです。

経理職

簿記資格を活かせる職種としての代表格は、やはり経理職です。

経理は企業規模を問わず必須の部門であり、簿記で学んだ知識はそのまま実務で活用できるでしょう。

ただし、企業によって独自の処理方法を採用しているケースも多いため、それらに対応できる柔軟さも求められます。

コンサルタント職

次に挙げられるのが、コンサルタント職です。

特に、経営コンサルタントであれば、会計や税に関する知識は必須のため、簿記で学んだ知識は実務でも大いに役立ちます。

その他、FP（ファイナンシャル・プランナー）や中小企業診断士としてコンサルタントを行う場合にも、簿記の知識を存分に活かせるでしょう。

金融系

金融系の職種も、簿記資格を活かしやすい職種と言えます。

金融業界ではお金の取扱いがメインとなるため、簿記の知識はさまざまな場面で活用できます。

金融業界の中には、入社後に簿記資格の取得を求められる職場もあります。

そのため、あらかじめ簿記資格を取得しておけば、入社前後を問わず有利になるのは間違いないでしょう。

営業職

意外かもしれませんが、営業職も簿記の知識を活かしやすい職種です。

営業活動において、取引先の経営状況を判断することが必要になるケースは多く、その際、簿記で学んだ知識が非常に役立ちます。

また、昨今はビジネスの基礎知識として、「貸借対照表（B/S）や損益計算書（P/L）が読める」ことが、新卒から求められるケースもあります。いまや簿記の知識は、英語の習得と同じくらい重視されていると言っても、過言ではないでしょう。

簿記の資格取得におすすめの学習サービス・通信講座

本章では、これから簿記の資格取得を目指す人のために、おすすめの学習サービス・通信講座をご紹介します。

具体的には、以下の通りです。

◆学習サービス

• CPAラーニング

◆通信講座

• フォーサイト
• クレアール
• スタディング
• 資格の大原

CPAラーニング

CPAラーニングは、公認会計士試験の大手スクールであるCPA会計学院が運営する、日商簿記3級・2級をオンライン上で学べるeラーニングプラットフォームです。

CPAラーニングの最大の特徴は、サービスを全て無料で利用できる点です。

講義や教材はもちろんのこと、ネット模試も無料で受験できるため、CPAラーニングだけで日商簿記3級と2級の合格を目指すことも十分に可能です。

※日商簿記1級に関しては、2023年中に有料講座としてリリース予定となっています。

＼簡単30秒登録ですぐに利用可能！／

フォーサイト

フォーサイト簿記講座の最大の特徴は、こだわりのフルカラーテキストと高品質の講義です。

テキストの見やすさや、講義の質が高いのはもちろんのこと、「合格点主義」によって勉強範囲が合格に必要な範囲に絞られているため、非常に効率良く合格を目指せます。

また、フォーサイト簿記講座は独自のeラーニングシステムである『ManaBun（マナブン）』を導入しており、学習スケジュールや進捗管理も簡単に行うことが可能です。

◆フォーサイトの簿記講座のコース一覧

※全てのセットに、別途送料がかかります。

＼公式サイトを見てみる／

フォーサイトの簿記講座に興味がある人は、こちらの記事もぜひご覧ください！

https://www.net-marketing.co.jp/school-select/boki/article/505/

www.net-marketing.co.jp

クレアール

クレアール簿記講座の最大の特徴は、クレアール独自の学習法である「非常識合格法」です。

非常識合格法では、資格指導歴50年以上のクレアールが、過去の出題傾向を徹底的に分析し、各科目で勉強範囲を絞り切っています。そのため、最小の努力で合格レベルまで達することができます。

また、クレアール簿記講座はサポート体制が充実している点も特徴です。

具体的には、「回数無制限の質問対応サポート」、受講生一人ひとりに専属のチューターが付く「担任制」、受験目標だった月から1年後までは、講義の受講やサポート体制が利用できる「検定目標月プラス1年間保証制度」といったサポートが用意されています。

◆クレアールの簿記講座のコース一覧

※受講料は全て、入学金・教材費・消費税・送料込です。

③スタディング

スタディング簿記講座の最大の特徴は、スタディング独自の学習スタイルである「画期的学習スタイル」です。画期的学習スタイルでは、AIによる問題復習機能や学習フロー&学習レポート機能といった、最新の学習システムが導入されており、継続して勉強を進められる環境が整っています。

また、スタディング簿記講座には「勉強仲間機能」を使って、オンライン上で勉強仲間を作ることができる点も大きな特徴です。勉強仲間がいれば、通信講座であっても孤独を感じることなく、本試験まで高いモチベーションを維持することが可能です。

◆スタディングの簿記講座のコース一覧

※1…分割例：月々1,585円×12回から
※2…分割例：月々1,784円×12回から
※3…分割例：月々5,700円×12回から

こちらから、スタディングの簿記講座についてもっと知ることができます！

https://www.net-marketing.co.jp/school-select/boki/article/507/

www.net-marketing.co.jp

④資格の大原

資格の大原の簿記講座の最大の特徴は、「圧倒的な合格実績」です。資格の大原はスクールとしての知名度も非常に高く、信頼度としては随一と言えるでしょう。教材・講義・講師の質の高さには定評があり、大原ならではの合格ノウハウやポイントが至るところに凝縮されています。

他スクールと比較すると価格はやや高めですが、信頼と実績を重視する人や、今後さらなる上位資格（税理士・公認会計士）を目指す人であれば、資格の大原の通信講座がおすすめです。

◆資格の大原の簿記講座のコース一覧

簿記の資格は履歴書で積極的にアピールしよう

昨今は会計知識に対する社会からのニーズも高まっており、経理職でなくても、簿記の知識を活かせる場面が増えています。

そのため、簿記の資格を有しているのであれば、書き方やポイントなどを押さえつつ、履歴書で積極的にアピールしていきましょう。

また、これからスキルアップや転職を検討している人にも、簿記の資格はおすすめです。

ただし、簿記の資格は誰でも取得できるものではありません。特に上級になればなるほど、計画的な学習が必要なため、学習サービスや通信講座なども活用もしながら、合格を目指していきましょう。

皆さんの資格勉強を応援しています。

この記事を監修した人

ユメガシラ

社会保険労務士、日商簿記検定1・2級の資格を保有。中小企業や東証スタンダード上場企業での人事部勤務の経験を活かし、主に資格や転職に関する記事を多方面で執筆中。