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公認会計士試験は難しい?資格取得の難易度を税理士や司法書士と比較して解説

公認会計士

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投稿日:2022年1月4日 | 更新日:2024年01月15日

この記事を監修した専門家

公認会計士
M&A会計士 さん

公認会計士は日本における三大国家資格のひとつで、近年人気が再燃している資格です。

高収入でキャリアが安定する資格として憧れを抱いている人も少なくないのではないでしょうか?

しかし、責任が伴う資格でもあるため難易度は高いです。

「実際にどのくらいの難易度なの?」「他の資格のほうがとりやすい?」

など公認会計士の資格をめざすか迷っている人も多いと思います。

この記事ではそんな人のために

  • 公認会計士の難易度
  • 公認会計士と他の資格との比較
  • 公認会計士の試験形式・勉強法

をご紹介します。

公認会計士の受験を検討している人は要チェックです!

それでは一番気になる難易度から解説していきます。

公認会計士の仕事内容などはこちらの記事を参考にしてみてください。

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公認会計士試験の特徴

前文で難易度が高い資格と述べましたが、受験のしやすさでいうと他の難易度が高い医師・弁護士に比べて非常に受験しやすい資格となっています。

期間・費用・試験対象者の三点から、受験しやすい資格といえるでしょう。

医師や弁護士と比較すると短期間で取得できる

まず、医師の場合、資格を取得するのに医大、医学部に長期的に通い勉強することがもとめられます。

また弁護士を目指す場合もロースクールに平均して4年以上通うことがもとめられ双方すくなくとも4年期間を費やすことになります。

これに対して公認会計士はだいたい1.5年~2年の期間で独学か予備校に通うことで取得できるケースがほとんどです。

↓勉強時間についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

80万円ほどで受験ができる

医師と弁護士が資格を取得しようとする場合、先ほど述べたように4年間大学やロースクールに通うケースがほとんどなので数千万を費やすこともあります。

しかし公認会計士の場合独学ならば試験費用・登録費用尾のみ、スクールに通うとしても平均して80万円ほどで資格を取ることができます。

年齢に関係なく受験できる

公認会計士試験は、年齢を問わずだれでも受験できる国家試験です。公認会計士試験には年齢制限がないため、高校生である18歳から定年退職後の60歳以上まで、幅広い年代の人がチャレンジしています。

令和4年公認会計士試験合格者調」の年齢データを見ると、最も合格者が多い年代は「20歳以上25歳未満」となっています。

しかし実際には、10代や50代と幅広い年齢層の人が合格しています。

このデータから、公認会計士試験は学生や20代が受験するイメージが強いですが、中高年の社会人でもチャレンジできる試験であることが分かります。新しい人生を歩み始める最適なタイミングとして、公認会計士試験に挑戦する中高年の社会人も少なからずいるのです。

公認会計士試験の難易度が高く難しいと言われる理由

公認会計士は三大資格と言われていることもあり、弁護士、医師に続き難易度の高い資格になっています。

2020年の調査では合格率は10.8%、偏差値74という結果がでており大学受験でいうと東大レベルです。

なぜここまで難易度が高い資格なのでしょうか?

理由は主に5つあります。

①試験範囲が広い

公認会計士試験で出題される内容は、財務会計、管理会計、監査、法律、税務と幅広い分野が対象です。

例えば、財務会計分野では、決算書類の作成から会計処理、会計方針の決定まで、実務で行われる全般の細かい知識が求められます。

具体的には、売上や原価の計上基準、棚卸資産の評価方法、固定資産の減価償却の計算、繰延税金資産の計上可否など、その場面ごとに適切な会計処理を判断できる力が必要となります。こういった判断には、企業会計の考え方や原則を理解している必要があります。

公認会計士試験では実務上の場面を想定した事例が出題されるため、単なる知識の暗記や理解だけでなく、それを運用できる応用力が必要となります。

②内容が複雑

公認会計士の試験は会計・監査の法律に基づいたものであるため、法律の文章を読んで解く問題が多いです。

となると、初見ではもちろん読解すらできない状態なので予備校では法律の読解方法を最初に学んでいます。

また、公認会計士は簿記と重なる範囲も多く、数学的な考え方も身につけなければならないことも公認会計士の難易度をあげている要因の一つです。

③出題される問題量が多い

公認会計士の試験では複数の試験が課されますがその中で、時間内に解き終わることが極めて困難な量の問題を出されることがあります。

ここではただ一問ずつ解くのではなく、一つでも多くの問題を解くために取捨選択をしながら解かないと合格はでないでしょう。

④2,500時間から3,000時間の勉強が必要

公認会計士試験に合格するには、最低でも2,500時間から3,000時間の勉強が必要だと言われています。

具体的には、例えば1日5時間勉強した場合、1年半以上毎日休まず勉強し続けるような計算になります。

この膨大な勉強時間をどう捉えるかで、公認会計士試験の難易度に対する見方が変わってきます。

まず、1日5時間というのは決して短い勉強時間ではありません。これだけの時間を毎日確保することは大変な努力が必要です。例えば、朝早く起きて勉強をしたり、仕事や家事を済ませた後に夜遅くまで勉強したりすることになるでしょう。

さらに、それを1年以上の長期間にわたって続ける必要があります。休日もなく毎日勉強を続ける生活は辛いものです。実際に公認会計士を目指している人の中には、「家族や友人と遊ぶ時間がない」「休日も勉強で自由時間がない」という人も多いのではないでしょうか。

社会人であれば、仕事と両立しながら勉強時間をどう確保していくかという点が試験に合格するための重要なポイントになります。

以上の理由により、公認会計士は取得するのが難しいと言われています。

⑤短答式と論文式の2種類の試験に対応する必要がある

公認会計士試験には、短答式と論文式の2種類の試験形式があり、求められる力が異なるため両方の能力がバランスよく必要になることが難しい理由のひとつです

短答式試験は速さが求められます。マークシート方式で出題されるため、制限時間内にできるだけ多くの問題を解き切ることが重要です。

例えば、財務会計の分野であれば、貸借対照表や損益計算書の計算問題が多く出題されます。これらは単純な数字の計算というよりも、会計処理の方法を理解した上で正しい勘定科目に計上する力が問われます。

時間内に正確に処理できるかどうかがポイントで、単純なミスを減らすためにも速さが必要です

一方で、論文式試験は主観式の記述となります。与えられた事例について論理的な記述が求められ、文章力や分析力が問われます。

例えば、企業法の分野では、架空の企業が抱える法的な問題について、関連法規を引用しながら正しい対処法を論述する問題が出題されることがあります。

このためには法律や判例の知識だけでなく、文章構成力や論理的思考力が必要とされます。

公認会計士資格を取得するメリット

これまで難易度が高く取りにくい資格として説明してきた公認会計士ですが、ここまでして資格をとる価値があるのでしょうか?

どの人気資格ランキングサイトでも上位にいることや、実際に約20000人の人が公認会計士試験の願書を提出していることから、世間一般的に価値があると認められている資格と言えるでしょう。

その理由を説明していきます。

公認会計士の魅力は多くありますが、まとめると以下の4つになります。

  • 1000万越えの高収入
  • 幅広いキャリアパスを歩むことができる
  • 高い社会的地位を得られる
  • プライベートを充実させられる

1000万越えの高収入

公認会計士の最終的な年収は一般的に1500万~5000万と言われています。

上場企業に勤めている会社員の年収の平均である600万と比較すると認会計士は圧倒的に高収入の職業です。

その理由として、専門性の能力を求められること、社会における需要が高いことがあげられます。

公認会計士の就職先は主に監査法人ですが、その中でも特に人気企業ランキング上位を占めているBIG4などの大手監査法人に就職するとさらに高収入が期待できるでしょう。

公認会計士の年収についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

幅広いキャリアパスを歩むことができる

公認会計士は、医師や弁護士と並ぶ三大国家資格の一つであり、監査や会計のエキスパートです。公認会計士には「監査」という独占業務が認められているため、公認会計士資格を持つことで様々なキャリアを歩むことができます。

例えば、公認会計士試験に合格した後、監査法人で数年間監査業務の経験を積み、その後独立して自分の会計事務所を開業するという道もあります。

公認会計士の資格があれば、税理士としても業務を行うことができるため、税務顧問や経理のアドバイザーとして中小企業を顧客に事業を行うという選択肢も十分に考えられます。

また、監査法人での経験を生かして、企業のM&Aや株式公開(IPO)などを支援するコンサルティング会社で働くという道もあります。大手コンサルティング会社は公認会計士試験の合格者を積極的に採用している場合もあり、そこで得た実績を武器に外資系の投資銀行で働くというグローバルなキャリアも可能です。

公認会計士は監査法人での経験をベースに、独立開業やコンサルティング、金融機関での勤務など、多岐にわたるキャリア形成を描くことができるのが大きな魅力です。

高い社会的地位を得られる

公認会計士試験に合格することは簡単なことではなく、高度な専門性が求められます。 そのため、公認会計士は社会から高い信頼と尊敬を得ることができます。

例えば、公認会計士が作成・証明した財務諸表は、投資家や金融機関からの信頼性が非常に高く、企業の資金調達に大きな影響力を持ちます。公認会計士の意見なくしては、資本市場は成り立たないといっても過言ではありません。

ほかにも、公認会計士は銀行ローンの審査を有利に通過できたり、結婚相手としても人気が高かったりします。公認会計士という資格・職業が安定性や信頼性が高いことを表しています。

医師や弁護士と並ぶ三大国家資格である公認会計士ならではの、高い社会的地位を得ることができます。

プライベートを充実させられる

公認会計士は案外福利厚生がしっかりしている業種です。

まず、基本的に残業が少ない業種と言えるでしょう。というのも、業務をクライアントの会社内で行うため遅くまで残業することができません。

また有給休暇や夏季休暇なども充実しています。

さらに難易度が高く需要がある業種だからこそ、育児等で一旦離職してもいつでも企業に就職して仕事を再開することもできることから高収入ながらプライベートがしっかり充実している職種と言えるでしょう。

以上のように、医師、弁護士と並び難易度が高い公認会計士ですがそれでも試験突破を目指すだけの価値がある資格です。

公認会計士の難易度を他資格と比較

先ほどから述べているように後任会計士は難易度の高い資格と言われていますが、あらゆる資格と比べて実際どのくらいの難易度なのでしょうか?

公認会計士と他の資格を合格率、試験の特徴、必要勉強時間の三点を比べながら解説していきます。

合格率から見た公認会計士の難易度

人気資格を合格率から比較しました。

資格名合格率
簿記三級47.4%
公認会計士10.1%
宅建士17.9%
社労士6.4%
税理士18.8%
ファイナンシャルプランナー53.3%

以下参照

人気資格ランキングで第2位を獲得している公認会計士ですが、他のランキング上位の資格と比較してもその合格率の高さは1位、2位を争う難易度になっています。

また資格取得の候補として公認会計士と一緒に迷う人が多い税理士の合格率は17%と公認会計士よりやや高めになります。

試験の特徴から見た公認会計士の難易度

公認会計士の試験には、難関と言われるだけの特徴があります。

公認会計士の試験は短答式と論文の二つにわかれています。それぞれ4科目と5科目あり、計11科目と幅広い範囲の勉強が必要です。

下記の資格の受験科目数と比べても公認会計士はかなり科目数の多い資格と言え、科目数の多さも難易度の高い資格として認知される理由の一つになっています。

資格名科目数
簿記三級11
公認会計士11
宅建士4
社労士8
税理士5
ファイナンシャルプランナー6

公認会計士の試験科目についてはこちらの記事でも詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

短答式試験

短答式試験はマークシートを使用した択一式の試験となっています。試験科目は、

財務会計論、管理会計論、監査論、企業法(会社法)の4科目です。

財務会計論のみ回答時間が120分、問題数40問以内で、他三つは回答時間60分、問題数20問以内になっています。

総合得点の70%が基準点ですが、一科目40%に満たない場合は不合格になるケースもあります。

また、この短答式試験は一回合格すれば2年間試験は免除されるため、まず短答式試験に合格してからその後の一年を論文試験に費やす人も少なくないです。

短答式試験は膨大な量を勉強する必要があるため一般的に論文試験より難易度が高いです。

そのため、この第一関門突破のために油断せず序盤からコツコツ取り組むことが必要です。

短答式試験が12月と5月の年に2回行われます。

論文試験

公認会計士の論文試験は5科目あり、

会計学、監査論、企業法、租税法、そして最後が選択科目になります。

選択科目は以下の4科目から一つ選ぶ形になります。

経営学・経済学・民法・統計学

短答式試験とちがい、試験日程は年に8月の1回のみでなのでこれを逃すと来年また受けなければなりません。

合格率は35.8%(2020年度)で合格発表は11月中旬あたりになります。

短答式試験に12月に合格した場合論文式試験まで半年以上勉強時間を確保できます。

しかし5月に合格した場合は試験日程まで3か月もないので、短答式試験を一発合格しておくことが公認会計士の試験後半では需要になってきます。

必要勉強時間で比較した公認会計士の難易度

公認会計士の必要勉強時間は一般的に4,000時間となっています。

勉強時間からも難易度の高さがわかります。

他の資格と比較すると以下の通りです。

資格名勉強時間
簿記三級300時間
公認会計士4,000時間
宅建士500時間
社労士1,000時間
税理士3,000時間
ファイナンシャルプランナー300時間

税理士と並び、公認会計士は資格の難易度と比例して勉強時間の多い資格です。

しかし、受けた試験の月などにより一概に〇時間と言えないので一日の平均勉強時間で説明します。

講義時間も込みで、前半の入門基礎期は平均勉強時間:6.1時間、上級期は平均8.7時間になります。

入門基礎期は試験を受けるにあたって必要な知識をインプットする時間、上級期は試験を受けるにあたって本格的な対策をする時間です。

公認会計士の勉強時間内訳は以下の通りです。

公認会計士 勉強時間

参照「公認会計士試験の勉強時間はどのくらい必要?」

こみると財務会計論が全体の1/3をしめており圧倒的に量が多い科目となっています。本試験でもこの分野の配点が高くなっており得に注力して勉強するべきでしょう。

難しいと言われる公認会計士試験を合格するためのポイント

公認会計士は難易度が高い分、正しく勉強していくことが必要です。

大原などの予備校に通う場合はある程度勉強方法や計画が管理されているかもしれませんが、独学の場合は自分で管理しなければならないので特に注意が必要です。

公認会計士の資格取得を目指して勉強する中で以下の四つを徹底することが重要になってきます。

  • 勉強時間の確保と計画
  • 答案練習会への参加
  • 反復練習
  • メンタルの維持

勉強時間の確保と計画

公認会計士は勉強しなければならない試験範囲が広すぎることが難易度を高くしているといっても過言ではありません。

そのため、期間などを設けず無計画に勉強を進めると、「試験に全く間に合わなかった。」なんてこともあり得るでしょう。

公認会計士試験突破に向けて、まず重要なのは勉強時間をしっかり確保して合格までの計画を立てることです。そして継続的な学習を確立させましょう。

立てるべきスケジュールは以下の3つになります。

  1. 年間のスケジュール
  2. 月間のスケジュール
  3. 週間及び一日のスケジュール

公認会計士の試験は科目数が多いため、いつまでに何を終わらせるのかをしっかり定めないと終わりきらない場合もあります。しっかり計画して行きましょう。

独学ならば特にここを徹底的に管理することが難易度の高い公認会計士試験を突破するカギいなります。

答案練習会に序盤から参加する

公認会計士の試験突破のなかでかなり重要になってくるのが答案練習会(模擬試験)への参加です。

ここで注意しておきたいのが、ある程度知識が詰まってきた状態になってから答案練習会を受け始めるのはNGということです。

答案練習会は序盤から受けましょう。

答案練習会にでることで以下のようなメリットがあります。

・わからない箇所が明確になる

・広い範囲を触れられる

・試験の形式を知れる

難易度が高い公認会計士ですが答案練習会で場数をしっかり踏んで試験突破しましょう。

反復練習をする

公認会計士の試験は科目数が多く覚える量が膨大であることが難関と言われる理由の一つになっています。

そこで重要なのは勉強した記憶をいかにわすれずに長期記憶にするかということです。

そのためには反復練習を欠かさす行うことが鍵となってきます。

★反復練習の抑えるべきポイントとは?

  1. 一つの教材を徹底的に覚える
  2. 回やったらできなかった個所を記録する
  3. 継続して定期的に復習を行う

一つの教材を徹底的に覚える

良く間違った勉強法として取り上げられるのが、一つの教材の内容を完璧に理解せずに次々新しい教材に手を出すことです。

それでは一向に記憶が定着しないので、一つの教材をまずは徹底的にインプットし理解しましょう。

一回やったらできなかった個所を記録する

ただがむしゃらにやるのではなく、毎回どこがまちがっていたのかをしっかり理解してPDCAを回して効率よく行うことが必要です。

継続して定期的に復習を行う

記憶を長期記憶として定着させるには、長期的に継続して取り組むことが必要です。

人の記憶は非常に忘れやすいですが繰り返し思い出すことでその記憶が強固なものになってきます。

短期間で覚えて終わりではなく、継続して定期的に復習することを心がけましょう。

メンタルの維持

何度も述べているように公認会計士は難易度が非常に高い資格のため、途中で挫折してしまう人も少なくありません。

勉強時間も多く難易度の高さから合格できるか不安になることも多いでしょう。

しかしモチベーションが下がったままにしてしまうと、どんどんやる気が低下し合格から遠ざかっていきます。

公認会計士はメンタルの維持をすることも大切な資格になります。

公認会計士と税理士、どちらを目指すべき?

公認会計士の難易度について一通り説明してきましたが、公認会計士と税理士、どちらを目指すか迷っている人も多いのではないでしょうか?

実際に公認会計士と税理士は共通点が多いのが事実です。そのため、どちらも取得候補に入れる人が多いのでしょう。

しかし、最終的には公認会計士か税理士のどちらかを選択しなければなりません。

そこで、公認会計士と税理士の違いと税理士の方が向いている人を説明します。

難易度で徹底比較!

公認会計士と税理士の試験の難易度はどちらも高いですが、そもそも試験の形式・特徴が異なるため一概に判断するのは難しいです。

そこで、ケース別に向き不向きをご紹介します。

忙しい人は税理士がおすすめ

社会人のように時間が継続して取れない人は公認会計士より税理士の方が勉強法の面から目指しやすいと言えます。

公認会計士の資格は短答式試験の5科目、論文式試験の4科目の計11科目をそれぞれ一気に取得する必要があります。

どれか一科目でも基準点を上回らなかった場合資格は取れません。

対して税理士試験は科目合格制を取り入れており、科目ごとに試験し合格を目指すことが可能です。

公認会計士試験のように一気に受ける必要はありません。

そのため、社会人などの忙しい人は1回の試験の勉強量を調整できる税理士試験のほうが向いているでしょう。

しかし、1科目ずつに受験していく場合はその分勉強期間が長くなるのでしっかり目標の取得時期から逆算して勉強計画をたてることが必要です。

量なら公認会計士質なら税理士

先ほど述べましたが、公認会計士は科目数が多く試験範囲が広いことから試験の難易度の高いか資格となっています。

対して税理士は科目数は5科目で公認会計士と比較するとあまり多くありませんが専門的な知識を極めないと合格できないような試験になっています。

量をこなすなら公認会計士、内容を極める勉強をするなら税理士という選び方をしても良いでしょう。

働き方で徹底比較

勉強法で公認会計士と税理士を比較してきましたが、働き方にもそれぞれの特徴があります。

スペシャリストなら

公認会計は先ほど述べたように経営分析やコンサル等の比較的幅の広い能力が評価されます。

他業種への転職も一般的で関わる幅も広いです。

対して税理士は限られた分野でより専門的な知識が求められる職業です。

ゼネラリストなら公認会計士、スペシャリストなら税理士が良いでしょう。

気になる年収で比較すると

高収入と言われる公認会計士と税理士ですが、実際どちらが稼ぎやすいのでしょうか?

まず平均年収はこちらです。

税理士:600万円程度

公認会計士:700万円程度

しかし、所属している企業や世代、また独立していると大きく変わってくるので一概に公認会計士と税理士、どちらが稼ぎが良いとは言いづらいのが現状です。

公認会計士と司法書士、どちらを目指すべき?

公認会計士と税理士を比較してきましたが、公認会計士と司法書士でも、どちらを目指すか迷っている人も多いと思います。

実際に公認会計士と司法書士、どちらを選ぶべきなのでしょうか?

税理士と同様、公認会計士と司法書士を難易度から比較していきます。

難易度で徹底比較!

公認会計士のほうが司法書士よりも資格取得の難易度が高いです。

まず、合格率は公認会計士が10.8%なのにたいし2021年の司法書士試験の合格率はその半分の5.1%になっています。

司法書士の方が難易度が上がる分、勉強時間も比例して公認会計士が3000時間必要なのに対して司法書士は3500時間必要です。

このように司法書士の難易度が高く、その理由は司法書士の試験の形式だと思われます。

司法書士の試験の特徴として、「短答式試験で合格点に達しないと、論文式試験を採点してもらえない」ということがあります。

つまり、短答式試験合格者だけが論文式試験を受験できる会計士試験と違って、司法書士の試験の場合には、せっかく論文式試験を受けたのに、採点されないということもあるのです

公認会計士の試験は落ちたとしても短答式試験を合格していれば次回以降短答式試験を免除され論文式試験のみ受験できる形式をとっています。

しかし司法書士の試験の場合そのような制度はなく、毎回短答式試験と論文式試験双方受かることが必要です。

また、司法書士の試験は他に資格を取得していることによる特定の科目の受験の免除もありません。

以上のことから、難易度は司法書士の方が公認会計士より難しいと言えるでしょう。

こちらの記事では公認会計士と簿記で比較していますので、ぜひ参考にしてみてください。

公認会計士を目指すなら独学よりも予備校に通うべき理由

公認会計士を目指すことを決めた上で、予備校に通うべきか独学か迷う人もいるでしょう。

実際独学でも先ほど紹介した以下のことを徹底すれば突破できる可能性はあります。

  • 時間の管理
  • メンタルの維持
  • 答案練習会への参加

しかし、何度も述べてきたように公認会計士は非常に難易度が高い資格です。

そのため、これらを実現できず挫折する人も多いです。

しかし、予備校に通うとそのリスクが軽減できるというメリットがあります。

・時間の管理・勉強スケジュールを公認会計士の資格取得のプロが設定してくれる

・一緒に学ぶ生徒やおしえてくれる先生がいるためモチベーションを維持しやすい

・予備校が主催する答案練習会に気軽に参加できる

予備校は合格への道筋のノウハウが蓄積されており教材や講師がそろっています。

自分で管理するのが苦手な人は特に予備校に通うことをおすすめします。

公認会計士資格取得を独学で行う際は、通信講座で資格取得を目指すのが効果的です。

こちらの記事で通信講座の比較を行っているので、ぜひ参考にしてみてください。

公認会計士試験の難易度や難しいと言われる理由のまとめ

公認会計士の試験は難易度が高いですが、努力次第では合格することも十分可能な資格です。

公認会計士は非常に難易度の高い資格です。しかし、実際に10人に1人が合格していることもあり努力次第では合格できる資格です。

公認会計士の資格は一度取ってしまえば一生使える資格で、高収入を目指せる職業です。

司法試験や医師に比べると難易度も低く、区間や費用も少ないため取りやすい資格と言えるでしょう。

しっかり合格への計画をたてて公認会計士の資格取得を目指しましょう!

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ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

▼その他資格に関して興味のある人

この記事を監修した人
M&A会計士 

公認会計士。 大学在学中に公認会計士試験に合格。その後、監査法人や投資銀行を経て、現在は投資ファンドでPE投資に従事。保有資格は、証券外務員(第一種・第二種)、公認会計士、簿記1・2・3級など。

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